【妊娠中にカフェインがダメな理由】コーヒーも紅茶もダメなら何を飲めばいいの？
妊娠中はコーヒーや紅茶に含まれるカフェインの摂取を控えた方がよいという話はご存知だと思います。でもなぜカフェインがダメなんでしょうか？
今回は妊娠中にカフェインを控えるべき理由と代わりに飲みたい飲み物についてみていきます。
ー＊－＊－目次ー＊－＊－
妊娠中はカフェインは控えるべき？
カフェインは摂りすぎるとよくないといいますが、妊娠中には特に控えるようにと指導があります。その理由は何なのでしょうか。
カフェインには興奮作用と利尿作用があるとされています。
カフェインが豊富に含まれたコーヒーなどを飲むと眠気や疲れが取れ頭が冴えるような感じがするため、仕事中に好んで飲む方も多いと思います。
でも実は、妊娠中にカフェインを摂取すると流産や死産の確率がグッと上がってしまうんです！
妊娠中はカフェインの分解に平時より時間がかかってしまいます。
カフェインは胎盤を通過してしまう物質のため、ママの身体にカフェインが長く留まれば留まるほど、お腹の中の赤ちゃんへも多く運ばれて行ってしまうんです。
カフェインが胎児に与える影響
ママの摂取したカフェインが胎児に運ばれると何が起こるのでしょうか。
カフェインの興奮作用とは、体内のアドレナリンを増やす作用があるということです。アドレナリンが増えると血管が収縮し、血流が悪くなります。
赤ちゃんへ栄養を送る役割を持つ胎盤でも同じことが起こるのです。
胎盤の血管が収縮し、本来赤ちゃんへと送られるはずの酸素や栄養がうまく運ばれなくなってしまうことで、発育障害や胎児の死亡へと繋がってしまうのです。
赤ちゃんの肝臓はまだ未熟なため、大人よりもカフェインの分解には負担がかかります。そのため体内に長くカフェインが残り続けることになり、赤ちゃんの体内での養分の循環にも支障が出てしまうのです。
また、カフェインの持つ利尿作用はただトイレが近くなるというだけではなく、カルシウムや鉄分といった身体に必要な物質の吸収を妨げてしまう作用があります。
カルシウムや鉄分は赤ちゃんの発育にも重要な物質です。それが吸収されず体外に排出されてしまうことでお腹の赤ちゃんが成長するのに必要な栄養が足りなくなってしまうのです。
カフェインの含まれる飲み物
コーヒーや紅茶にカフェインが含まれるのは有名ですが、意外なものにも含まれていたりします。妊娠中に避けた方がよいカフェインを含む飲み物にはどんなものがあるのでしょうか。
カフェインを含む飲み物
カフェインを含む飲み物には次のようなものがあります。
・コーヒー
・紅茶
・緑茶
・玉露
・ほうじ茶
・ウーロン茶
・玄米茶
・コーラ
・ココア
・栄養ドリンク
これだけの飲み物にカフェインが含まれてるというから驚きですよね。
栄養ドリンクとまとめて記載しましたが、エナジードリンクなどはカフェインのかたまりです。飲みすぎによる死亡例もあるほどなので、妊婦は絶対に飲んではいけません。
それから飲み物ではありませんが、チョコレートや一部の医薬品にもカフェインは豊富に含まれています。
カフェインは妊娠中だけではなく授乳中にも避けた方がよいとされています。
特にチョコレートはカフェインを含むだけではなく、母乳を詰まらせ乳腺炎の原因にもなるため、産院では妊娠中・授乳中は食べないようにと指導がされているところもあるので注意が必要です。
カフェインはどの程度までなら摂取しても良い？
カフェインを控えるとは言っても、これだけの飲み物に入っていると完全に飲まないというのも難しいですよね。コーヒーや紅茶を飲むことを習慣にしている人は我慢することでかえってストレスを感じる結果になってしまったりします。
妊娠中に摂取しても問題ないとされるカフェインの量は一日当たり100㎎までとされています。
これはドリップコーヒーならカップ１杯、紅茶や緑茶ならカップ３杯程度に相当します。
※カップ１杯＝150㎖の場合
どうしても飲みたいものは100㎎以内で少しだけ楽しみ、残りはカフェインを含まない飲み物を選ぶようにしましょう。
妊娠中に飲みたい飲み物
妊娠中はカフェインを避け、さらに妊娠中毒症にならないためにも余計な糖分も控え、身体を冷やす冷たいものも飲まない方がよいとされています。
そういうとかなり制限が厳しく感じますよね。
妊娠中に積極的に摂りたい飲み物にはどんなものがあるのでしょうか。
妊娠中に飲んでも良いもの
妊娠中に問題なく飲めるものは意外に少ないんです。
・麦茶
・ルイボスティー
・杜仲茶
これらのお茶にはカフェインが含まれていないので、妊娠中でも安心して飲むことができます。
とはいえこれだけ飲み続けるのも難しいですよね。
そういう場合はコーヒーや紅茶にも妊婦さん用にカフェインを含まないノンカフェインのものが販売されているので、そちらを選んで飲むようにしましょう。
ノンカフェイン飲料
妊娠中・授乳中にも安心して飲める飲料です。
赤ちゃんと一緒に飲めるものもありますよ！
特にルイボスティーはノンカフェインなのに高い抗酸化作用があるとして、妊娠中の女性に人気があります。病院の出産前の講習会で出てくることもあるお茶なんですよ！
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カフェインの摂取は控えた方がいいのは勿論だけれど、制限のし過ぎでマタニティライフが辛くなってしまってはかえって良くない結果になってしまうかもしれません。
ママと赤ちゃんの健康と幸せのためにも、どうしても飲みたいものは摂取しても問題ないとされる１日100㎎の範囲内で楽しみ、なるべくならノンカフェインの飲み物を選ぶように心がけましょう。
