つわりが酷くて受診!「尿中のケトン体がプラス3」って言われたけど・・・どういう意味?
妊娠初期、まだまだ妊娠に慣れないうちは不安なことや気になることがいっぱいですよね。今回はつわりが酷い場合に医師から言われることのある『尿中のケトン体』について見ていきます。
ー*-*-目次ー*-*-
ケトン体って?
ケトン体とは、脂肪が体内で分解される際に作られる物質のことで、アセトン・アセト酢酸・β-ヒドロキシ酪酸を総称したものです。何日も食事をとらない日が続くと活動に必要なエネルギーが足りなくなり、それを補うために肝臓が脂肪を分解します。その際にケトン体が作られ尿中に排出されるため、尿中のケトン体の量がつわりの深刻さの一つの判断材料になるのです。
ケトン体の数値の見方って?
このケトン体は通常はマイナス1ですが、食事をとれない日が続いたり嘔吐や下痢が続くと尿中にプラスの値が現れます。プラス3ということは、つわりで嘔吐し水分すら受け付けなくなってしまっていることで身体が脱水症状を起こしていると思われます。だいぶん深刻な状況ですね。こういった状況の場合、妊娠悪阻と診断されることが多いです。
妊娠悪阻って?
つわりは多くの妊婦さんが経験する症状ですが、中でも特に消化器症状が病的に酷い場合を妊娠悪阻といいます。吐き気や嘔吐が激しく食事が全くとれなかったり、食べても吐いてしまうという症状に加え、水分の摂取すら出来ないという場合もあります。一週間で2~3㎏体重が減ってしまった場合なども要注意です。
妊娠悪阻になりやすい時期は人によって異なりますが、妊娠5~6週から始まり、8~12週あたりでピークを迎え、16週を過ぎれば徐々に治まってくる場合が多いようです。稀に出産まで症状が治まらずに苦しい思いをする妊婦さんもいます。
もしもケトン体の値が上がっていたら・・・
ケトン体の数値が高い場合は点滴などの処置をとる場合が多いです。水分や栄養を補うために生理食塩水やブドウ糖液、アミノ酸液などを点滴注射によって投与します。妊娠悪阻に効果的とされるビタミンB1を始めとしたビタミンB群の投与も合わせて行うことが多いようです。妊娠悪阻を放置すると母子ともに危険な状態になってしまうため、あまりにもつわりが酷い場合は検診を待たず、早期に受診するようにしましょう。
まとめ
いかがでしたか?
つわりの程度は人それぞれ。「妊娠は病気じゃないから甘えるな!」なんて心無い言葉もよく聞きますが、つわりが酷い場合は母子ともに危険になる可能性もあるんです。
気になる症状がある時は無理せず休息をとり、なるべく早くかかりつけ医に相談するようにしましょう。
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