【子宮口が開き過ぎ？】子宮頚管無力症になってしまった場合の手術って？
出産時には大きく開く必要がある子宮口ですが、正常なタイミングより前に自然に開いてしまう場合があります。子宮口が開いているのに気づかないと流産や早産の恐れがっ！
今回はそんな症状について、病名やもしなってしまった場合の手術の方法について見ていきます。
－＊－＊－目次ー＊－＊－
子宮頸管無力症って？
出血や腹痛などの異常も見られず、胎児の発育中に子宮口が自然と開いてきてしまう症状を子宮頚管無力症と言います。子宮口が開いてきていることに気づかず放置してしまうと、流産や早産など、妊娠の継続が困難になってしまいます。
子宮頚管って？
赤ちゃんのいる子宮の出口から膣へとつながる通路を子宮頚管といい、出産の際はここを通って赤ちゃんは外に出てきます。通常妊娠中はしっかりと閉じて重たい子宮を支え、出産の際には子宮口が開いていくのとともに子宮頚管が短くなっていきます。
子宮頚管無力症になってしまった場合、子宮口がまだ開いてはいけない時期に目立った自覚症状もないまま自然と開いてきてしまうのです。
自覚症状がないのにどうやって診断するの？
子宮頚管無力症の原因ははっきりとは分かっておらず、子宮頚管の組織が弱い体質であることや子宮頚管への感染が関係しているのではないかとされています。自覚症状がないため妊婦さん自身で気づくことは難しく、妊婦検診の際に経腟超音波検査で子宮頚管の長さを測定することで診断がなされます。
子宮頚管無力症になってしまったら？
医師から子宮頚管無力症という診断がついた場合、まずは安静を保ちながら様子を見ることになります。妊娠経験があり、前回の妊娠時に子宮頸管無力症によって流産や早産をしている妊婦さんの場合、手術を行う判断がされる場合もあります。
手術の方法とリスクについて
子宮頚管無力症での流産・早産のある妊婦さんは、妊娠14週～16週頃までに特殊なテープで子宮頚管を縛る、子宮頚管縫縮術という手術を行う場合があります。この手術の術式には二種類あります。
子宮頚管縫縮術の術式
マクドナルド法
子宮口の外側からテープが見えるように縛ります。比較的簡単で取り除きやすいのが特徴です。
シロッカー法
内子宮口の近い位置に、テープを埋め込むように縛ります。
どちらを行うかは医師の判断になりますが、この手術を行うことで子宮の収縮が促されてしまう場合があり、その見極めと判断が重要になってきます。
妊娠初期の流産を予防するために、ママにできることは？
子宮頚管無力症になってしまった場合、医師の指示を仰ぎながら安静に過ごすしかありませんが、経過が順調な妊婦さんが12週以降の流産を予防するためにできることはいくつかあります。
※妊娠超初期の流産は胎児側の原因がほとんどなため、ママにできることはほとんどありません。
妊娠初期の流産の予防には、この６つの項目に気をつけると良いとされています。
・長時間のドライブは避ける
・身体やお腹を冷やさない
・過労やストレスを避ける
・激しいスポーツは避ける
・性感染症にかからないようにする
・重い荷物は持たない
まとめ
いかがでしたか？
子宮頚管無力症に気づかず流産なんてことになったら悲しいですよね。自覚症状はなくても、定期的にきちんと妊婦検診を受けることで発見することが可能です。かならず妊婦検診は医師の指示通りに受診するようにしましょうね！
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